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アトピー性皮膚炎のおはなし

アトピー性皮膚炎のおはなし

アトピー性皮膚炎のおはなし

ここでは、腸内環境がアトピーのカギとなる免疫改善に、どれほど重要か、ご説明しましょう。
そして、腸内改善のために大切な「乳酸菌」について解説します。
現代人を悩ますアレルギー“アトピー性皮膚炎” 腸内環境を改善して、アトピー対策 カンジダ菌がアトピー性皮膚炎を悪化させる・・・?!


現代人を悩ますアレルギー“アトピー性皮膚炎”
 現代人を悩ますアレルギー疾患。国の調査によると、国民の3人に1人がアレルギー疾患を持っていることが判明しており、対策が強く求められています。
 アトピー性皮膚炎は、アレルギー疾患の中でも、代表的なもの。原因は複雑で治療も長期にわたるので、治療困難な疾病のひとつになっています。また、ステロイドを多用する治療による副作用の弊害も大きな問題となっており、アトピーに負けない健康な体作りは、アトピー対策においてとても大切です。
◆アトピー性皮膚炎の症状◆
 アトピー性皮膚炎の症状は、かゆみのある湿疹が中心です。寝ているときなど知らない間にかきむしってしまい、痒みや症状が悪化しやすいのが特徴です。赤ちゃんでは口の周りや頬に赤い丘疹や紅斑が見られ、じゅくじゅくした発疹を形成します。幼少時になると、発疹は乾燥性となり鳥肌の様になります。思春期や成人期になると上半身の発疹が増えます。
 アトピー性皮膚炎では、皮膚にかさぶたができたり、皮膚が硬く、赤黒くなったりするので、肌を大切にする女性にとっては、特に辛い疾病です。
 また、皮膚の症状だけでなく、喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎など他のアレルギー疾患、感染症が同時に見られることが多いことも、特徴のひとつです。
◆アトピー性皮膚炎に大きな影響を持つ「体質」と「環境」、そして、「腸内環境」◆
 アトピー性皮膚炎の原因は簡単ではありませんが、おおきく2種類に分けられます。「遺伝要因」と「環境要因」です。簡単に言うと、「体質」と「環境」です。
 「体質」とは、アトピー性皮膚炎になりやすい体質のことを言います。生まれつき、アレルギー反応を起こしやすかったり、肌が弱かったりすると、アトピー性皮膚炎になりやすいと考えられています。「環境」とは、アトピーを引き起こす原因物質(ハウスダストなどアレルゲン)や、痒みを強くする悪化因子(肌に合わない衣類、刺激の強いシャンプー、化粧品など)のことです。また、ストレスなども悪化因子となります。
 さらに、「体質」は、「環境(生活習慣など)」の影響を色濃く受けます。例えば、スナック菓子やファーストフードなど、加工食品ばかり食べてきた現代人は、アトピーを発症しやすい「体質」になってきていると言えるでしょう。このように「体質」や「環境」のいろいろな原因が複雑に重なり合って、アトピー性皮膚炎の辛い症状が出ます。
 また、「腸内環境」も、アトピー性皮膚炎への影響が大きいことがわかっています。腸内環境は、環境と言ってもからだの中のことなので、むしろ「体質」に近いものと考えたほうがよいでしょう。腸内環境で重要なのは、腸内細菌のバランスです。良い腸内環境とは、乳酸菌などの善玉菌が優勢で、悪玉菌が少ない状態のことですが、現代的な食生活や生活習慣は、この腸内環境を乱しやすいのです。近年の研究により、腸内環境が免疫に大きな影響を及ぼしており、アレルギー疾患の予防、改善に重要であることが、どんどん明らかにされてきました。


腸内環境を改善して、アトピー対策
 アトピー性皮膚炎の対策には様々な方法がありますが、皮膚に症状が出るだけに、外側からの対処に目がいきがちです。しかし、体の内側から「アトピーになりにくい、悪化させにくい体作り」をすることも、とても大切です。せっかくの外側からのケアを効果的にするためにも、体の内側からの対策にぜひ取り組んでいただきたいものです。ポイントは、「腸内環境」です。
◆内側からのアトピー性皮膚炎対策、そのポイントは、腸!◆
 体の内側からのアトピー性皮膚炎対策、そのポイントは腸内環境の改善です。
 アレルギーと腸内環境(腸内細菌のバランス)を調べた研究によると、腸内の善玉菌が多い(腸内環境が良い)人は、アレルギーになりにくいことがわかりました。つまり、アトピー性皮膚炎などのアレルギーを改善するには、腸内環境を改善することが大切というわけです。
 この研究成果は、多くの研究者を「やはりそうだったか!」と、納得させました。それもそのはず。腸は実は、人体最大の免疫器官とも呼ばれているほど、免疫に重要な器官だからなのです。

 腸は人体の中で、免疫に関係する細胞が最も多く集まっている器官であり、人体の健康を守るのに、とても大切な働きをしています。腸は皮膚と同様に、からだが外界と接触する部分です。そして、外界と栄養や老廃物をやりとりします。このとき、免疫は体を守る防波堤の働きをします。良い腸内環境では、防波堤がしっかり機能して、栄養や老廃物のやり取りが適切に行われます。しかし腸内環境が悪化すると、消化が正しく行われず有害物質(毒素)も発生、体に害のある成分を取り込んでしまったり、老廃物を適切に排出できなくなります。当然、腸の免疫を担っている細胞も、悪影響を受けます。
 もうひとつ免疫において重要なのは、乳酸菌の働きです。研究によると、善玉菌(主として乳酸菌)が多くて良好な腸内環境だとアレルギーの発症が少ないことが分かっています。つまり、乳酸菌のしっかりと働くよい腸内環境は、アトピー性皮膚炎対策にも重要なのです。

 では、どんなときに腸内環境(腸内細菌のバランス)は悪化するのでしょうか?
 下の表でチェックしてみましょう。
偏った食事・
食べ過ぎ・
飲み過ぎ
高たんぱく・高脂肪の食事(欧米風の食事)に偏ると、ウェルシュ菌などの有害菌が増加し、乳酸菌などの役立つ菌が減少します。
くすり 抗生物質などを飲んだ場合、そのくすりに弱い菌(感受性菌)は死滅し、強い菌(耐性菌)だけが生き残ります。そのため腸内細菌のバランスが乱れ、有害菌が増加するなどします。
ストレス・過労 宇宙飛行士は非常にストレスの高い環境で過ごしますが、研究によると、宇宙飛行士の腸内環境は有害菌が異常増加し乳酸菌などが減少したという報告があります。
またこのほか、加齢によっても、腸内細菌のバランスが変化します。年をとると、それまで優勢だった乳酸菌など有用な菌が減少し、有害菌が増えてきます。腸内環境の悪化は、老化や発がんを促進するといわれています。

◆腸内環境を改善してアトピー性皮膚炎対策【その1】便通改善◆
 まずは便通を改善することを心がけましょう。便が滞っては、腸内は腐敗してしまいます。腐敗した腸からは、有害な成分(毒素)が発生し体に取り込まれてしまい、健康を損ねてしまいます。便通改善のためには、何より食生活の改善が大切です。現代の生活ではついつい、食物繊維が少なく、脂肪分が多い食事になりがちです。昔ながらの日本の食生活を大切にして、繊維質の多いヘルシーな食事を心がけましょう。芋などの根菜類は食物繊維を豊富にとることができるので、おすすめです。また、ヨーグルト、チーズ、手作りぬか漬けなどの発酵食品は、善玉菌である乳酸菌を摂ることができるので、腸の環境改善に役立ちます。さらに、加工食品、ファーストフード、スナック菓子などを避けましょう。悪玉菌を増加させる動物性脂肪がよく使われているからです。あと、忘れがちなポイントは水。現代人は意外と水分が不足しがちです。せっかく腸内環境が整ってきても、水分が少なければ便が硬く小さくなる傾向があります。しっかり水分を摂取して、便通をスッキリさせましょう。ジュースなどは糖分が多いので、飲みすぎには注意が必要です。コーヒーなど刺激物(カフェイン)が含まれる物も避けましょう。やはりおいしい水が一番です。
◆腸内環境を改善してアトピー性皮膚炎対策【その2】乳酸菌をしっかり摂ろう◆
 便通の改善とともに大切なのは、腸内細菌のバランスの改善を進めること。特にアレルギー対策のためには、積極的な腸内環境の改善が望まれます。
 そのためには、発酵食品や繊維質をとることを心がけましょう。整腸作用があるためよく利用されるオリゴ糖などは、悪玉菌にも利用されやすいことが分かっているので、やはり乳酸菌を積極的にとることが望まれます。乳酸菌を効率的に摂取するためには、サプリメントなどを有効活用すると良いでしょう。確かに、ヨーグルトなどの食品にも、乳酸菌は豊富に含まれています。しかし、ヨーグルトを利用する場合は、1日300gもの量を食べることが望ましいとされています。これではカロリーや脂肪分のとり過ぎが心配ですので、肥満にならないようにするなど注意が必要になります。
◆腸内環境を改善してアトピー性皮膚炎対策【その3】免疫改善に効果的な乳酸菌を選ぼう◆
 乳酸菌には様々な種類があります。ヨーグルトなどの食品でも、1種類の乳酸菌でできていることはありません。その乳酸菌の中には、健康に対する効果の高いものから、ヨーグルトをおいしく発酵させるための(味のために選ばれた)乳酸菌まで、いろいろあります。せっかく免疫力の改善のために乳酸菌を摂るのですから、免疫力改善に効果的な乳酸菌を積極的に、効率よく摂りたいものです。そのためにも、サプリメントは有効な手段と言えるでしょう。
 様々な種類の乳酸菌のなかで、免疫改善に注目される乳酸菌として、乳酸球菌(特にEnterococcus属菌)があります。乳酸球菌は、菌体が腸のパイエル板から直接吸収され、免疫を刺激し改善することが知られており、免疫改善には効果的な乳酸菌です。
 特徴は、死菌のほうが効果が高いことです。ヨーグルトなどでは、生きた菌が腸内環境改善に働くものです。そのため、胃酸などでほとんどが死滅することが障害になっています。死菌のほうが効果が高い乳酸球菌は、大量に腸に送り届けることができるため、効率的で高い免疫改善効果が期待できます。さらに、自分自身の善玉菌を増加させる働きがあり、整腸効果も高いものです。アトピー対策にも積極的に用いたい乳酸菌、それが乳酸球菌なのです。
 もちろん、乳酸球菌の中にも、様々な種類があります。サプリメントの特徴は、自分の目的にあったものを選び、効率よく摂取できることです。ぜひ自分に合った、免疫改善効果の高い乳酸球菌を選び、活用していただきたいものです。


カンジダ菌がアトピー性皮膚炎を悪化させる・・・?!
 実は、腸内のカンジダ菌も、アトピーの症状を悪化させる悪化因子のひとつです(悪玉菌)。
 カンジダ菌は様々な場所でカンジダ感染症を引き起こす、特に女性にとっては有害な菌と言えますが、アトピー性皮膚炎の方にとっても、大きな問題なのです。アトピーのことを考えた腸内環境の改善には、カンジダに対する効果の高い乳酸菌が望ましいと言えるかもしれませんね。






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